騎士契約


「ファイ・フリート…
汝に火の恵みを授けん」


あたしはファイの
唇にキスを落とした


「御意」


ファイは頭を下げた


その瞬間赤い光は
ファイの身体の
中に入っていった


ファイは小声で

「接吻が契約なんて
ラッキーだな」

そう呟いた


「愛は無いわよ」


あたしはそれだけ
言ってファイから
目線を逸らした