「…っ……あなたは…
私達の子供なのよ」
王妃はステラを
強く抱きしめる
「…………え……?」
思考が停止する
あたしは何を言われたの?
「ど、どういう事?」
ウィンディの言葉に
国王は俯いた
「私達はステラを
授かった時から
預言者に信託を受けた
私達の子供は
あの伝説に残る界源の
姫になると」
国王はステラを見つめる
「界源の姫は生まれてから
その命を終えるまで
神殿で生きなくてはならない
そういうしきたりがある
そのしきたりの元
私達は引き離されたのだ」
国王はステラを抱きしめた
「………ステラ……
もう二度と会えないと
思っていたわ」
王妃はステラの
髪を撫でる
「離れていても
私達はいつもお前を
思っていた…」
国王や王妃の偽りの無い
言葉達が胸に染みていく
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