騎士契約



「でもな…
いつものように
入った屋敷に腕の立つ
雇い騎士がいてな


俺以外は皆殺られた
そんでもって俺は
おいおい逃げ出したよ」



ファイは皮肉そうに笑う



「んで、死にかけた俺を
北のナトレイア王国の
王様と王妃様が
助けてくれた

素性も知れない俺を
迷う事無く助けた」



ファイの言葉から
言葉にしなくても
沢山の感謝が伝わってくる



「…この救われた命
この人達の為に使おう
って思って騎士になった

恩返しのつもりなんだ
返し切れるかは
わかんねぇけどな」


ファイは穏やかに笑う