騎士契約



「…私はなにがあっても
ファイや仲間の皆を
嫌いになんかならない」



ステラは真剣な瞳で
ファイを見つめる




「……………俺はな
騎士になる前は
盗賊の頭だった」



ファイの言葉に
ステラは目を見開く



「盗賊!?」



ステラの驚きっぷりに
ファイは笑う




「あぁ…立派な屋敷に
入って宝を盗んで
毎晩酒かっ食らってよ

まあ、人を襲ったりは
してねぇけどな


俺達の賊は
悪事を働いた屋敷しか
狙わねぇ…そこんとこは
しっかりしてんだ」



ファイは夕焼けに染まる
空を見上げた