騎士契約



「…さすがオーク兄さん」

ウィンディは
オークの隣で呟く



「…姫……よろこんでた…」



ウォンは優しい眼差しで
ステラの背中を見送る





「…姫は変わってるからな」


コクエンも穏やかに
笑いステラの背中を見遣る



「ステラ様は不思議な
方たがらな…

他にも雑巾がけをしている
メイドから雑巾を
奪って雑巾がけしたり…」


ルーンは苦笑いを浮かべる



「姫は俺達にとって
普通の事を普通として
触れて来なかったんだろうな


あんなに楽しそうな
姫を見てると
元気が出る」



ダイの言葉にオークが頷く



「私達で沢山の
経験をさせてあげましょう


またあの神殿に戻ったら
彼女の自由は無くなってし
まうのですから…」