「私は……一人では
なかったのですね…」


コクエンは涙を
浮かべながらも
穏やかな笑顔だった



「もちろんよ!
あなたには私達がいる

私達にも貴方が必要なの」


そう言ってステラは
優しく笑った



「はい………
私は……前にやっと…
進めそうです…」


コクエンはまた
月を見上げた



「私達も一緒に進むわ
あなたと共に」



二人で月を見上げた



あの時
月はなぜ美しいのか
そう思った


しかし今は…


「あなたが隣にいるから
月は美しいのですね…」



コクエンは小さく呟き
月を見上げたのだった