騎士契約



「これが私の過去…」


コクエンはそう言って
月を見上げる



その時も…彼はこのように
悲しげに月を見上げて
いたのだろう




「…………っ…」


ステラは涙を流して
コクエンを抱きしめた



コクエンは何も言わず
ステラを抱きしめる



久しぶりに触れた
人の温もりだ



「私は………今でも…
忘れない…

血の匂いや仲間の
叫び声…

肉を切り裂く感触…」



コクエンの声は
震えていた