騎士契約



「……姫………」


そう言ったコクエンの
表情は暗かった


あまり感情を出さない
人なのに…



「辛い事でもあったの?」


ステラの言葉に
コクエンは目を見開く



「辛そうな顔してるわ」


ステラはコクエンの
腕に触れた


ビクッとコクエン
肩を震わせる



「………あなたは…
私が辛い時必ず
傍にいる」



コクエンは優しく笑う



「今……私は昔を
思い出していました」



コクエンは月を見上げた
その横顔はひどく
美しく痛々しいものだった