騎士契約


彼の言おうとしている
事が分かった


だからあたしは
ウォンの手を強く握った


少しでも…彼に勇気を…



「兄は愛され……私は…
愛されなかった…

王国に仕える自慢の
兄が愛された

一人ぼっちだった…
認められたくて
それで強くなった…

そして……」


ウォンは湖から目を離し
ステラを見つめた


「貴女の騎士に選ばれた」

ウォンは優しくステラの
頬を撫でる