「まったくよぉ〜………
痛ぇな……血影の野郎」

ファイは腕から流れる
血を舐めた


何も出来ない
自分に腹が立つ


女に守られるなんざ
恥だな……


「あいつんとこ
いくぞ…

ルーンの奴も一人で
行っちまうし」


あたまをかきながら
ファイが扉に手をついた