騎士契約


「姫……私は…
あなたにそんなに
優しくしてもらう
価値など無い…」


コクエンはそう言って
眉間にシワを寄せ俯く


「私は…あの者達とは
違う…私は…」


より一層辛そうに
顔を歪める



「話せないなら話せるまで
待つから…
言えないのも話せない
のも辛い事だもの

それでも辛くなったら
頼ってね?

私はあなたの味方だから」


どうかコクエンの
心に届いて


伝わればいいと
こんなにも願う


光りの下に生きて
いけるくらい
胸を張って生きてほしい