看護師さんの名前は
優姫さんと言うらしい。
彼女は数ヶ月前にこの病院に配属したばかりだそうだ。
とても優しくて明るい翼
歩くことのできない僕の車いすを押してくれる優姫さん
2人はとてもお似合いに見えた
もし、2人が同じくらいの年だったら付き合っていてもおかしくないくらいだ
そう思うと
心が締め付けられるようだった
後ろで楽しそうに話している2人
僕にも話を振ってくれるけど
まともに返答ができない
「どうした?」
そんな僕を不思議に思ったのか
翼と優姫さんが心配そうにしていた。
「な、なんでもないっ!!」
「そうか?なら、いいけど…なんかあったら言えよ」
「わかった」
あんなに必死に頼んでくれた翼に
快く付き添うことを引き受けてくれた優姫さんに
なんて失礼なことを思ったんだ
こんな自分が
恥ずかしい


