「…っバカやろ」
呼んでいるうちにだんだんと視界が歪んできた。
ようやく読み終わって一息ついたらまた涙があふれてきた。
「忘れるなんて、出来るわけ…ねぇだろっ!」
初めてだったんだ。
こんなに人を好きだと思ったのは。
こんなにも誰かを愛おしいと思えたのは。
なぁ涼
俺はこれからもお前を思い続けるよ
お前以外と、なんて考えらんねぇから
それに、俺の幸せを願うんなら
許してくれるよな?
待ってろ
お前の分も
精一杯生きて
お前に恥じないように
胸を張って
お前に会いに行くから
だからそれまで
少しだけ
さよならだ
END


