【BL】最期の願い





久しぶりの涼の病室

ベッドに横たわる涼。
その顔はいつも以上に白くて、今にも消えてしまいそうだった。





「あなたが、翼君?」

「あ、はい」

病室に1人の女性が入ってきた。

たぶんこの人は、

「私は、涼の母親です」

やっぱり。

目の前の人は涼の母親だった。目元とか、雰囲気があいつに似ている。

「あなたの事はよく涼や宮城先生から聞いていたのよ」

そう言って涼を見る。