「あっ、あと少しっ」


風がやんだ瞬間、彼女は河川敷にむかい、強烈なスライディングを御見舞した。


…否、原稿用紙を掴もうとかがんだらバランスを崩し、派手にこけたのである。



「ゔぅ…いたいよぉ~……グスっ」



まるで三点倒立のような恰好で少女は力尽きていた。




そんなとき……