「えっ!?西原って桐谷と仲いいの?!!」



東藤は目を輝かせながら言う。




「え…。まあ…。近所付き合いってヤツだけど…」




「うっわー…うらやましい…」




東藤は本当に総一のことが好きなんだ…。




しばらく東藤が黙り込んで考え始める。








2分後



「よし…うん、その条件ならいいよ。


一ヶ月待つ。けど、今日のことは、俺がフッたってことで

収集をつけてくれるとうれしい」




私は心の中でガッツポーズをする。



と、言っても、

一ヶ月の間どうやって東藤をふり向かせるのかは、


全く考えていなかった。




……どうしよう、これから。




「あ、でも俺、西原のこと嫌いじゃないよ!


だから、一ヶ月間…あ、よければその後も

仲良くしたいと思ってるし」



ニコニコ笑いながら話す東藤。




「じゃ、俺はこれで」



そう言い終えると、東藤は屋上をかけ足で去っていった。




「ありがとう…!!」



東藤に向かって叫んだが、多分聞こえていない。




今回の告白は、色んな意味でモヤモヤしてしまうものとなった。