ピュリファイ:お金がない!

首相の話を聞きながら、エージは、あたしに、分かりやすく、解説してくれた。




首相の言ってることは、難しいって言うよりも、おかしすぎた。




難しいんじゃない。



きっと、この首相は、ほんとに莫迦で、難しい話なんかできない人なんだ。



ただ、話の内容が、おかしすぎて、



「あなた、病院行ったら?



 それか、それを、選挙のときに言ったら?」



ていうレベルで、まるきり意味が分からなかった。


 
あたしの顔のパーツが、たぶん、全部?でできてるくらいの状態だったんだと思う。




エージが、くすくす笑った。




この男の子は、本当に、本当は、頭がいいんだ。




こんなおかしな話を、まともな話にできるくらい。




こんな人に会ったのは、初めてだ。



エージが、高校を辞めて、このままじゃ大学にもいけなくて、もったいない。