「ええと、話を、首相の言ってることの、解説に戻ろうか?」
エージは、あたしの勢いに驚いて、ちょっとのけぞりながら、話を続けた。
「この首相の言ってること、莫迦だよな。
でも、莫迦な割には、筋が通ってるみたいだろ?
なんか、煙(けむ)にまかれちゃいそうだろ?
死んだ親父が、建設会社で働いてたんだけど、親父がよく言ってたよ。
役所の人と話すと、煙にまかれる、て。
ぜんぜんこっちの話を聞いてくれなくて、役所が勝手に決めたことを押し付けられるだけ、だって。
でも、一度でも役所と話し合ったりすると、『話は聞きました。がんばって対応させていただきました。』ていうアリバイを作られるんだって。
首相の記者会見を見て、おれ、親父、苦労してたんだな、て、分かったよ。」
空気の読めない首相は、まだ、続けていた。
エージは、あたしの勢いに驚いて、ちょっとのけぞりながら、話を続けた。
「この首相の言ってること、莫迦だよな。
でも、莫迦な割には、筋が通ってるみたいだろ?
なんか、煙(けむ)にまかれちゃいそうだろ?
死んだ親父が、建設会社で働いてたんだけど、親父がよく言ってたよ。
役所の人と話すと、煙にまかれる、て。
ぜんぜんこっちの話を聞いてくれなくて、役所が勝手に決めたことを押し付けられるだけ、だって。
でも、一度でも役所と話し合ったりすると、『話は聞きました。がんばって対応させていただきました。』ていうアリバイを作られるんだって。
首相の記者会見を見て、おれ、親父、苦労してたんだな、て、分かったよ。」
空気の読めない首相は、まだ、続けていた。
