ピュリファイ:お金がない!

首相は、ちょっと、笑顔になって、続けた。





「ただ、皆様の生活のため、お一人あたり、400万円までは下ろせます。」





あたしの貯金の5分の1だ。




のこりは、どうなるんだろ?





能天気な首相の顔を見て、あたしは、本気で、この男を、ぶん殴りに行きたい、と思った。




エージは、あたしの考えとはぜんぜん違うことを、つぶやいた。






「おれ、ぜんぜん、そんなかねないから、かんけーないや」