ピュリファイ:お金がない!

「逃げよう!」

男の子が、叫んだ。

カウンターの向こうから、男の子が、跳ね飛んできた。

そして、強く強く、男の子は、左手で、あたしの右腕をつかんだ。

「な・・・?」

男の子は、あたしをひきずるようにして、店の外に走り出した。

よくわからないけど、思わず一緒に走り出した。

ここにいちゃ、いけない気がする。

そう、逃げなきゃいけない。