ピュリファイ:お金がない!

ユリさんは、続けた。

「あなたが実家に戻ったら、野菜、魚、お酒、備長炭、そういったものを、送ってくれない?

 こっちじゃ、預金封鎖のせいで、もうすっかり、食べ物やさんが閉まってるでしょ?

 通販だって、信用できる業者かどうか、ぜんぜん分からない。

 これじゃ、下手したら、飢え死にする人がたくさんでてくるわよ。

 で、あたし、居酒屋でも始めようと思うの。

 安くておいしい定職やさんで、でもちょっとおしゃれで、でも気軽に入れるお店。」

ユリさんは、一息ついた。