ピュリファイ:お金がない!

あたしたちは、おばさんの家に戻った。

「あらあらあら」

おばちゃんは、目を丸くした。

「どうしたの?これ。」

「おとうさんの手紙に書いてあったとおり、掘り起こしたら、ありました。

 たぶん、おとうさんの、へそくりです。」

あたしは、答えた。

「おばちゃん、これ、おすそ分けします。

かわりに、あたしたちを、しばらく、ここにおいてもらえませんか?」

あたしは、おばちゃんに、頼んだ。

「そうねえ。主人にも聞いてみないと。

 すごく、引き受けたいんだけど、主人がなんていうかな・・・?

 もう少ししたら、仕事から帰ると思うんだけど。

 帰ってきたら、声をかけるから、二階のお部屋で休んでてちょうだい。

 汗もかいたでしょうから、お風呂に入る?」

おばちゃんは、明らかに、乗り気だった。

そりゃそうだ。

今までどおり使える小銭が、あたしの家から、ざくざく出てきたんだから・・・。