ピュリファイ:お金がない!

隣のおばちゃんは、人懐っこいし、親切だ。

あたしたちを、家に入れてくれた。

つめたい、麦茶を、ついでくれた。




あたしたち3人は、冷たい麦茶を、ぐいぐい飲み干した。

3人の汗が、額やわきの下やなにやら、体中の穴から、だーっと流れた。


「あんたんとこのお父さん、日銀のお偉いさんなんでしょ?

 たぶんそれで、うらまれたんじゃない?
 
 放火らしいわよ。

 犯人は、すぐ捕まったらしいわ。

 いい大学を出たけれど、正社員の職がなくてバイトをしていて、学費のために借りた奨学金が返せなくて、給料が少ないせいで借金も膨らんで、ここ何ヶ月かは引きこもっていた若者だった、てことよ。」








ショック。






「それで、どうしてあたしの家が、燃やされるんだろう・・・。」

あたしは、つぶやいた。