ピュリファイ:お金がない!

言ったら、嫌われるような気がした。



それよりも、あたしの中から、言葉がなくなったような、感じだった。




あたしのおとうさんが、男の子のお父さんを、殺した。

(あたしじゃない、あたしじゃない)

あたしは、呪文のように、心の中で、唱え続けた。






あたしがやったんじゃない。



お父さんなんて、もう、あたしは、知らない。



そう、なんども呪文を唱えて、やっと、心が、落ち着いた。