『……き………かり…!…』





なんだか遠くの方で

王子様の声がする。




私……


死んだのかな………?





『きみ!しっかり!!』




えっ!!?




目を開けると

愛しい王子様がいた。






あまりにも都合が良すぎると
思って私は呟いた。





「ここは………天国………?」



本当にそう思ったのだ。



でも王子様は微笑んで

違うよと優しく否定した。