「っ……!」 痛みに顔を歪める君を見て、俺は、口元に笑みを浮かべた。 「どうして、俺から逃げ出そうとすんの?」 「ん…お、まえの事が…っ…」 「俺が、何?」 「…」 白くて細い首筋に、軽く歯を立てて噛み付く。 「俺が、何なの?」 何度聞いても、続きを言おうとしない君を、床に押し倒す。 「ぃっ!!」 背中に強い衝撃を受けたせいか、無意識に強張ってしまっている体を、優しく抱きしめた。