【短編】恋溺れる



一通り笑ったあと、沈黙ができた。


先に口を開いたのは、アキヒロだった。


「なんかよ、カヤの声で朝起きれたら幸せやなぁって思う。
電話やなくて生の声で」

「えっ?」


カヤはびっくりしてアキヒロを見つめる。

さっきまでの笑顔は消え、
真剣な顔のアキヒロ。

つられてカヤも真剣な顔になる。