世間知らずの姫様×吸血鬼

カツンカツン・・・。



屋上に上る階段がとても短く感じる・・・。





たどり着いてしまった、屋上へのドア。






「ガチャ」





屋上の端のほうで眠る、兄。





ちょっと・・・いや、ものすごい逃げ出したい。





ていうか、呼び出したのそっちなのに寝てるってどうよ・・・。






「棗」





「・・・ん。榛名か」






「魔王になっているってきいたけど?」






「まぁな。めんどくさいが」







「家出したのもそれが理由?」








「そうだ。俺らの親に言われてな」