蓮side


「榛名。俺に血を飲ませた?」




一瞬、榛名は動揺した。





見逃すわけがない。





「飲ませただろう?」






「うん・・・」





やっぱりな。喉の渇きが薄まっているのも、


飲ませたせいか。



そうおもって、口についている血を舐める。








あぁ、これか。夢のなかにおきたとおもっていたら。







甘くて美味しくて。





まさか榛名の血だと思わなかったが。