「ねえー誰?」
あーわかった。
「愛に似てるの!」
幹也に似ているんだ。
「はあー!?あいつに似てるってまじで嫌だし!ないわー」
ごめんね、拓也君。
また私は嘘をつく。
「子供っぽいとことか!子供っぽいとことか!子供っぽいとことか!」
「子供っぽいだけじゃねーか!」
笑顔が可愛い所。
人の事がすぐわかる所。
あったかい所。
とても優しい所。
すぐ照れる所。
子供っぽい所。
全てが幹也に似ていた。
まるで、昔の幹也を見ているようで、辛くて寂しくて少し温かかった。
「可愛くて素直で純粋で子供っぽくて愛に似てるよ」
これは嘘じゃない。
だけど私が心から思ったのは幹也だけだった。
幹也に似ている。
幹也幹也幹也.....。
幹也に会いたい。


