ホスピタル




「ねえー誰?」


あーわかった。



「愛に似てるの!」



幹也に似ているんだ。



「はあー!?あいつに似てるってまじで嫌だし!ないわー」



ごめんね、拓也君。


また私は嘘をつく。




「子供っぽいとことか!子供っぽいとことか!子供っぽいとことか!」



「子供っぽいだけじゃねーか!」



笑顔が可愛い所。
人の事がすぐわかる所。
あったかい所。
とても優しい所。
すぐ照れる所。
子供っぽい所。



全てが幹也に似ていた。



まるで、昔の幹也を見ているようで、辛くて寂しくて少し温かかった。



「可愛くて素直で純粋で子供っぽくて愛に似てるよ」


これは嘘じゃない。



だけど私が心から思ったのは幹也だけだった。


幹也に似ている。


幹也幹也幹也.....。



幹也に会いたい。