「あー亜梨紗?」
『飛鳥さん?わざわざ携帯ありがとうございます』
「いいのよー。気にすんなよ。梨愛ちゃんがいってらっしゃいと頑張って言ってないって言ったから何か健気で可愛くてね!あんた本当いい育て方したわねー。まだ3歳なのに立派立派」
『そんな事ないですよ。幹也くん随分いい子ですよ?私飛鳥さんの育て方とか人間性尊敬してるんですからー!』
「照れるわ!あははっ。本当亜梨紗は人喜ばせるのうまいわね。じゃあ仕事頑張っといで!んじゃね」
『ありがとうございます。じゃあよろしくお願いしますね』
「おばさん!お電話ありがとでした!!」
電話が終わったのを見計らってお礼を言った。
お母さんから人に嬉しい事をしてもらったらありがとうって言うんだよって教わっていた。
「いいのよー。小さいんだから気なんて使うな!ほらっ子供なんだから遊びな!」
おばさんは優しかった。
少し男らしくて、
気さくな人だったから
一緒にいて気楽だった。
ばかみたいに明るくて
無邪気で可愛い人だった。


