「梨愛、梨磨出来たよー!」
ちょうど絵が書き終わったぐらいにキッチンからお母さんの声。
「はあーい!梨磨書けた?」
「書けた!」
「ごちそうさましたら渡そうね!!行くよー」
食卓に急いで向かった。
そこにはお母さんの笑顔と、美味しそうなオムライス。
「じゃあ手を合わしてください」
「「はい合わせました!」」
「「「いただきます」」」
3人でオムライスを頬張る。
「美味しいね!」
「うん美味しい!!」
「美味しいならよかったー。こら梨磨!こぼれてるわよ」
「あーごめんなさいママっ」
「はい。ちゃんとごめんなさい言って偉いわね。後からママがふいとくから気にせず食べなさい」
3人で仲よくご飯を食べる。
美味しいオムライス。
優しいお母さん。
同い年の妹の可愛い梨磨。
幸せな一時。
「何のお絵かきしてたの?」
2人で顔を見合わせる。
「へへっ。内緒ー!ごちそうさましたら見せてあげるね!ね!梨磨」
「うん!ごちそうさましたら梨愛ちゃんと一緒にママに見せてあげるー!」
「何だろうー?楽しみね!」
「へへっ。楽しみにしててねお母さん!じゃあ急いで食べちゃおうー」
「こら梨愛!ちゃんとゆっくり噛んで食べなさい」
「はあーい!」
ゆっくり噛んで
それでもお母さんに
早く絵を見せたくて
少し急いで食べた。


