「...拓也?どうしたの?」
「夜道危ないから送ってく」
「いいよー!ありがとうね?早くみんなの所戻りな?」
「気にすんなよ!梨愛は女の子なんだから。めちゃくちゃ可愛いから危ない!!絶対変な男に襲われるー!」
本当この子2人でいると人格変わるな(笑)
なんてゆーか、可愛くなる!!
「ありがとう拓也。でも私可愛くないから襲われないってば」
「送るったら送るー。送らせろバカ!男の好意を素直に受け取れ〜」
「わかった。わかったから!じゃあお願いします」
「素直でよろしい!」
にこーって可愛く笑う。
「でも本当拓也みんなの時と2人の時ギャップありすぎ(笑)今なんか子供みたい!」
「はー!?俺子供じゃねーから!梨愛より年上だってーの」
「わかってるってば(笑)」
私だけが見れる顔。
なんだか優越感。
「梨愛。右来て」
「ん?わかったよ」
言われた通り、
右側へ移動する。
でも何で急に右側?
「車道側歩いたら危ないから。車道側は男が歩くものです!」
なんなのこの子は。
子供っぽいと思いきや
急に男らしくなっちゃって。
「男らしいじゃん少年!」
「少年じゃねーから!俺は青年だ!!」
「うるさいよ拓也」
「ひでー梨愛!」
「あははっ。ごめんごめん」
拓也といると楽しい。
すごく落ち着く。
昨日会ったばかりなのに
なんだかすごく懐かしい
感じがする。
それは誰かに似てるから。
似てるから懐かしい。
それが誰とは言わないけど。


