しかしさすが20代前半、

あれだけ飲んだのに酒が全然残っていない。
もしくは12時間ぐらい寝たからか?
気分はすっかり良くなり外でタバコを吸うことにした。

すると突然


「昨日なんであんなに怒ったのかな?」


という思いと同時にサマーへの気持ちの変化があらわれた。


「あんなに怒らずにもっと落ち着いて話し合えば良かったかな・・・」


少し後悔し始めたが、サマーのあの時の顔がどうも

バカにされたように感じたのも事実だ。

しかし一度火がついた俺の心は、

そう簡単に嫌いにはなれずにいた。

今日は土曜日で仕事は休みということもあって

ベッドでぼんやりと考えていた。

2、3時間した頃だろうか電話が鳴った。

電話の主はミックだった。


「ヘイ アキ」


「アー・ユー・OK?」


俺を心配して電話して来てくれた。


「仕事やめないだろう?」


とか


「今からこっちにこい」


と言ってくれたが、行く気にはなれなかった。

すると電話はミキに変わり、俺を説得し始めた。


「アキ、とりあえずこっちに来れば?」


「サマーも仕事でいないし・・・話したい事があるから」


「そう?・・・わかった後で行く」


「絶対来てよ!」


ミキの誘いに内心、嬉しかったが複雑な気持ちだった。