すると広いリビングには大きいテレビがあり、
その手前に真っ黒い小さい犬が寝転んでいた。

そしてソファーに隠れて見えなかったが、
小さい子供2人がその犬の近くで寝ている。


「誰だろう?」


俺がその子供達に目を注いでいるとサマーが


「あれ弟達。」


「弟?」


どう見ても3,4歳にしか見えない・・・


「サマーはたしか二十歳だよな・・・」


サマーの話によると、サマーはお父さんが20歳、
お母さんが17才の時に生まれた子で
お父さんはまだ40歳、お母さんもまだ37歳。


「ワケー」


下の小さい弟達2人は3歳と4歳。

つまり十何年振りにまた子供を授かったという訳だ。


「よく寝てるな・・・」


顔はあまり見えないが、健やかな顔がうかがえる。

しばらくすると片方の子が起きだしそうだった。

しかしまだ眠いのか、また横になった。

するともう一人の子の目が覚めた。

目が覚めて俺達に気が付くと凄くカワイイ笑顔になった。


「こんな寝起き良い子はじめて見た!」


そしてもう一人もつられて起きてきた。

その子は他の子供と同様に


「まだ眠いよ~」


というような顔だった。


「これが普通だろー」


いや~子供をカワイイなんて思った
記憶なんて無かったがどちらもキュートすぎる!