久々に自由な気分になれた。スカイと少しジャレた後、
早速マウンテンバイクにまたがってみた。

外に出ると日差しが強い!ケアンズでサングラスは必需品になりそうだ。

しかし緑も多くちょっと木陰に入ると涼しいぐらいだ。

街まではハイウェイを通っていくことにした。

というよりそれしか知らなかった。


「街までどれぐらいあるのかな・・・」


10分も走っていると、汗がウォータースライダーの様に流れていく。

しかし暑い!

直射日光が容赦なく俺のセクシーなあせもに照りつける!

もちろん俺の美肌にもだ。

あせもがある時点で美肌もクソも無いが・・・

しばらくケアンズの街をマウンテンバイクで楽しんでいると後ろの方から声がした。


「Hey! Hey!」


なにかと思って振り向くとパトカーから警官が叫んでいた。


「なんだろう?俺か?」


パトカーが俺の横で停車し、警官2人が出てきた。

一人は中年、もう一人は若い感じだった。

中年の方はパトカーから出るのがやっとという感じでコロコロと太っていた。


「犯人捕まえられるのかよそのカラダで!・・・だからコイツもいるのか・・・」


と俺は若い方を見た。

コロコロがパトカーから出るなりラードの様な汗を大量にかいている。

いやっ、汗と言うより肉汁の様だった。

それはまるで小籠包を箸で割ると肉汁が噴出すかのようだった。


「噴出すがよい!思う存分その邪悪な肉汁を噴出すがよい!」


と暗黒の世界から声が聞こえてきそうだった。

ジュワーっと肉汁をタラタラ噴出しながらコロコロが俺に歩み寄り
尋常じゃないほど顔を近づけてなにか話している。

日本人と違ってオージーは話しをする時、結構近くで話すようだがコロコロは特別だった。