隣にある「おちゃちゃ」という和食レストランへ入った。

中へ入ると日本のテレビを流していた。


「おっと!みのもんた!」 


飛行機で日本から7時間、異国の地で見る、みのもんたも、


なかなかどーして、おつなものだった。


しかしテレビじたい見るの何日ぶりだろう・・・

実は新婚の舘にはテレビが無く、旦那が私の話を聞かなくなるからと義姉が買わなかったという。

そのため俺の暇さ加減も頂点に達していたのだ。


「なに食べる?」


みのもんたにクギズケになっていた俺に義姉が尋ねた。


「じゃー唐揚げ定食」


値段は500円ぐらいでUFOより安かった。

しかもメシは3杯までおかわりできた。久しぶりとあって、やたらとうまく感じた。

3杯おかわりしたメシもジェットコースターの様に胃袋へ流れていった。


「あ゛~食った!」


食事が終わり、みのもんたに別れを告げ、外の張り紙を見ることにした。

「売ります買います」では炊飯器、自転車、車まで売っていた。

張り紙は日本語で日本人が出していた。それにしてもすごい数の張り紙が張ってある。


「みんなケアンズから出るから荷物になるものはこっちで売っちゃうのよ。
それでまた新しい場所でもこういう所があるからそこで買うのよ。」


義姉が家庭教師のように論じた。


「なるほどね!でも日本人は中古品が嫌いかと思っていたけど・・・」


「みんな節約しながら生活しないと一年間あるからね・・・ワーホリは。」


「なるほど・・・」


俺は今、日本円で50万あるが大丈夫だろうか?・・・

やっぱりバイトしないとダメかな?

でも髪の毛なげーからな・・・