16歳の時、ビデオで始めてみて
泣いてしまったことを覚えている。

チョウ・ユンファ が撃たれるシーンは
本当に衝撃的だった。

あの迫真の演技、男として
チョウ・ユンファ を惚れたのだった。

この映画は日本でも大ヒットして
パート3まで続いた。

その大ヒットにあやかって
B級映画がビデオでリリースされた。

その中で一番インパクトがあったのは

「男たちのバッカ野郎」

なにも「挽歌」を「バッカ」に
しなくても良さそうなのだが、
ところがどっこい、あのチョウ・ユンファ
が主演で「男たちの挽歌」をパロって
いるらしいが、16歳の野菊のように
純朴な俺には見ることができなかった。

その他にも「死霊のはらわた」
が大ヒットした時。

その後、ビデオで凄い
B級映画がリリースされた。

その名は「死霊の盆踊り」。

これはタイトルだけで笑わしてくれたが、
見ようとは思わなかった。

極めつけはトロマ社の
「悪魔の毒々モンスター」。

この映画自体、実はB級映画なのだが
日本で大ヒットしてしまったのだ。

その証拠にパート2のロケ地は東京で
主人公のメルビンが行方不明の父親を
探しに東京へ行くという設定で、
その父親が安岡力也なのだ。

この映画は俺にとって
最高のB級映画といえる。

パート1の大ヒットにあやかって
「悪魔の毒々~」というタイトルの
ビデオが続々とリリースされた。

「悪魔の毒々プラトーン 」
「悪魔の毒々ハイスクール」
「悪魔の毒々サーファー 」

いったい誰がこの邦題を
考えるのだろうか?

1度でいいから顔を拝んでみたい。


「そうか、ここで男たちの挽歌
やってるのか・・・」


「久しぶりに見に行くか」


俺は1人でつぶやいていた。