次の日の日曜日、

俺とサマーは荷物のパッキングをした。

まだ1週間近くフラットの期限はあったが

サマーはバスでケアンズを離れる前に実家
で過ごしたいという事だったので快諾した。

俺たちはパッキングの後、
しばらくご無沙汰していた
ミックとミキのフラットへ訪れた。

風の噂ですでにミックとミキは
日本へ帰る事は知っていた。


「やだーいつ行くの?」


「今度の金曜日だけどケアンズから
ブリスベン、ゴールドコースト、
シドニー、メルボルン、アデレードへ
寄って帰るつもり。」


「いいなー、私達なんて
どこも行ってないよー」


「ミキ達はこれからどうするの?」


「私のビザもあと2ヶ月くらいだからね」


「日本に帰るの?」


「うん、一度日本に戻って
観光ビザで戻ろうかと思う。」


「同棲ビザって知ってる?」


「なにそれ?」


ミキはまだ知らなかったので
説明してあげた。

そして俺たちは日本で
申請することも伝えた。


「え~そんなビザあるんだ!ちょうど
ミックは日本に行きたがっているから」


「あっそー、ミックがね・・・」


「でもどうなるかわかんない。」


「そっかー・・・」