そして目の前に来てハッキリと見えた。


「うわっ、凄いべっぴんさんだ!」


クリスティーはサマーよりも背が高く
痩せていてスラッとしていた。

髪の毛は長く金髪、
目は透き通るブルー。

サマーには失礼だが、
俺は選ぶ相手を間違えたと思った。


「妹はこんな綺麗だったんだ・・・」


クリスティーは後部座席へ座った。

普段の俺ならフレンドリーに
話しをするのだが、あまりに美人だった
ので俺は大人しくなってしまった。

俺はヘンにクリスティーを意識し始めたのだ。


男はどうしてこうなっていしまうのか・・・


しかしサマーとクリスティー達は
俺とは裏腹に真剣な表情で話し合っている。

その会話に割って入る
ことなどできすはずなかった。

しばらくしてサマーは薄っすらと
泣いているようにも見えた。

家に着いてからもしばらく
2人で真剣に話し合っていた。

俺は2人を邪魔しないように
1人でテレビを見ていた。

目はテレビの方を見ているが、
耳は2人の会話を聞いていた。

しかし幾つかの単語しか理解できずにいた。

結局クリスティーは今夜は
ウチに泊まることになった。

朝起きるとすでに2人共いなかった。

その日の夕方、仕事から帰った
サマーに話を聞くと、

学校をサボってばかりいた
クリスティーは学校を辞めたくて
父親のブライアンと口論になり
家に帰ってなかったらしい。

サマーが最近頻繁に親と
電話していたのはこのせい
だった事がわかった。


「日本もオーストラリアも同じなんだな・・・」