「もう会えぬ。もう会えぬ……!」
まるで子どものように繰り返す彼女が壊れてしまいそうに見えた。
「あの方とあなたのお姉様が竜の絆の一つなのね?」
ディノーディアさんはうなずいた。弱々しく。いつも見かけによらない態度だけど、機械でできてるわけじゃない、とあたしは思った。
「でも今はそんなことを言ってる場合じゃないっていうか……」
いきなり空気を切り裂く音がして言葉がそこで止まってしまう。何事?
ガナッシュがうれしそうに振りまわしているのは……あれは!
「これって、武器にもなるじゃねえか」
「ガナーッシュ!」
あたし達は声をそろえた。だけど彼は知らんぷり。
「すっげー! これ軽くなれっていうと軽くなんぞ」
ディノーディアさんは頭を抱える。
「ま、場合によっては悪用する者もおるようだしな。まだ罪のない方だ。おい、それは姉御の血でできている。気安いではないか」
ガナッシュは座った場所から金色の光をまとってシュルンと頭上へと伸び上がる。あれは、引きちぎられたリング? どうやら変形はしているけど、彼ときたらなんなく操って得意満面だ。
「だって、これ棒にもなんぞ! 絶景かな絶景かな。これで上まで行こうぜ」



