……って言っても意識なんか無かったわけだし、これがあたしじゃなくて、たとえばドロップスだったとしても同じだったろうと思う。
グリフとガナッシュが倒れたら、これは考えたくないけれどドロップスの封印を解除してあたしは二人の守りに入る。けれどそれは絶体絶命のときだ。森の力、恐るべし。
ドロップスは精霊の娘だ。目の前の敵を蹴散らすのなんか、お茶の子さいさいだ。(一回しか見てはいないけれど)
だけどその後再び精霊珠に戻って、眠ることになる。その期間、ひと月か一年……失ったパワーと傷ついた分だけ。それは癒しの眠り……
精霊の力を借りるときは対価が必要。精霊の次期女王であるドロップスが自然の力を借りて得る勝利の対価は記憶、だ。
彼女にとって重要な。そして彼女にとっての必要性から、あたし達のことは全て忘れ去られる。



