は、はぐれもの? そんな、じゃあ、グリフが? 引き渡しちゃったの? あぶないひとのこと? いいよ、別に。
あたしの関知すべきことじゃあ、ないもんね。
でも、ひとことでもいい。あたしにも教えて欲しかった。
あの女の子、ううん、多分あたしより年上かな……だって、竜だもん。
倒れてるとこで抱え上げて、すっごく軽いの、確認したもん。
もうね、全身が綿みたいなんだよ? これでふわふわ飛ぶんだなあ、と思った。
どうやら、自分では「ニンゲン」のつもりらしかったけど。
そこのところはよくわからない。
なにかのっぴきならない事情があるんだと思う。
どう、のっぴきならないのかは、全然というか、まるっきり知らないンだけど。
関わらない方がいい、と心のどこかで思っていた。そんなあたしを金竜さんは「ズルイ」
とは言うけれど、これは本能的なものだから。
しょうがないんだよ。
実際、これで生き伸びてきたんだから。
まあ、グリフが実直で誠実で力持ちの天才で、今回、世話焼きでもあることがよーくわかった。
うんうん。
あれで、あたしも助けられたんだなあ、と、しみじみ。
で、あたしが決して有能でもない頭で苦労していることがみんなに伝わったと思う。
そこで、よ? あたしは聞いてみたいの。
一体、どうやったら、こんな事態に遭遇するわけ? ダイノダイアさん!
陽が昇ってからのことだった。
ばたばたと衣をかき寄せながら走ってきたダイノダイアさん。
「竜が待っておる。共食いしようと待っておる。どうすればいい?」
全身を投げ出してグリフの前に跪いたダイノダイアさん。
小刻みに震えている。
って、共食いー? 確かそんなことを誰かが言っていたような……ガナッシュだ。
「なんで今、共食いの話になるわけ?」
だから、と口をとがらせるガナッシュ。
「そういうもんなんだって。おおかた、竜狩りにでもあったんじゃねーの」
はあ? それじゃァ、知らないのって、あたしだけ? うんうん、と頷く金竜さん達。
なんか、これって、ハブにされてる……?



