天翔る奇跡たち



「何でも屋」の肩書きをとったら、まるまる民間人に過ぎないあたしだったから、こういうのは本当のとこ、ちょっと困る。

 だけどことは依頼者のことだから、逃げるわけにはゆかない。今はハッパかけてくるガナッシュですら懐かしい。ああ、遠いなァ。いつも一緒にいてくれた仲間のありがたさが身にしみる……で。

 こっからさきは恥ずかしいので省かせていただく。あんまり緊張したのでなにしゃべってんのか、自分でもよくわからない上に、質問があったにも関わらず、てきとーこいてしまった。

 女王様には無礼きわまりないんだけれども。普通に話せって方が無理だからね? ただごとではないの。ほんとよ?(ほんとほんと)

 こういったら、しらじらしいのかもしれないけど、あたし女王様のこと知らなすぎる。
なのに向こうは人間のことよーくご存じなんだ。やれ気色の悪い猿とか、傲岸不遜な厚顔無恥とか、野蛮だとか、無神経だとか。