で、こちらは竜の女王様よ。
「ご尊顔を拝しますのは二度目になります。アップルと申します」
「……」
「それで、あの……」
あたしは横のジャガーさんを見る。平然としているけど……遠い。すっごく遠い。謁見の間では特に珍しい物は見あたらない。ただ、空気が重く沈んでいる。殺風景だな、こりゃ。
本当だったら、グリフに役目が回るはずなのにさ。あたしひとりなんかで良いのか? これ。重いなー。
あたしはいつの間にか、その場をなんとかしてやり過ごそうとばかり考えている自分に気付いた。くそう、人間の器が知れるなあ……グリフだったら、なんて思うかな、今度聞いてみよう……て、どういう風に?
こんなときどうしたらいいの? って? それはあんまりでしょ。今まで彼のなにを見てきたっていうの?
……ようし、あたしだってやれる。



