天翔る奇跡たち



「『自己紹介』ならいらねーぞ。こいつも直接頭から情報読み取るらしいからな」

 そんなわけにいかないでしょ!

「わたくし、アップルと申します。こちらの礼儀知らずがいろいろと失礼をしましたようで、申し訳ありません」

「竜神様の後見人、まあ目付のような事を申しつけられております。ジャガーと申します」

 あ、角があるよ。

「こちらでは角の無いかたの方が珍しいんですよ」

「あっ」
 そうだった、そうだった。ここは竜と亜竜の本拠地。外にいるのは外界種、とされてるんだった。ここの常識、忘れないようにしなくっちゃ。

「まあまあ、そうかたくならずに」

「って、あ! また!」

「使えると便利なのですがねえ」

 ひょうひょうとしてはいるが、ジャガーさんもやりとりに疲れてきてるようだ。

 後ろでガナッシュの「それ見ろ」というつぶやきが聞こえた。