「あなたに」
すると何故か世話係の亜竜人 が視線をそらせて、なにか言おうか言うまいかという顔でうつむいた。
「あなたに従う、と言っているのです。あまりに幼くて、物事の道理がわかっていないのです。だから……責められないのです我々も」
ふうーっと、ガナッシュが深いため息をついた。
「こいつら全員、どういうわけだかオレにホレちまったってわけかい」
「そういうことになりますね」
「おいおいおい、ちょっとくらい否定しろよ、オレ、哀しいじゃねえかよ、オスにばっか懐かれて」
「正確に言えば即物的で単純明快な気質を持つ者は元来オスに共感しやすく同一化が進みやすい、ということなのかもしれません」
あたしは首をひねった。あ。
「ガナッシュ、この子達に何かあげたでしょう! 黙っているならいいわ。調べればわかるんですからね」
「うん? あ、ああ! やったやった。なんだったかな。ピーチ味だったか、レモン味だったか……あ、いやァ……」



