冷たい、と思われたろうか。でもいやがるひとを戦地に送るって、まるで死ねって言ってるようなもんだからね。それにそもそも、彼は戦うのが怖いとか苦しいとか言っているわけじゃないんだよね……。
「あたしはグリフが嫌がるなら別の仕事にしたっていい。内職でもなんでもやるよ」
グリフはじっと闇の方を見つめていた。ぽつ、と何かつぶやいた。
「すごいな……」
「な、何?」
「な、それって、仕事が変わってもずっと仲間ってことだよな」
あたしは内心不思議に思いながら言い返した。
「そうよ、ドラゴンの絆よりも先に、あたしたちは仲間でしょ」
「じゃあ、リーダー辞めても仲間?」
「それは困るわ。あなたにはみんなの中心にいてもらわなくっちゃ」
「じゃあ、俺たちファミリーだな!」
「んもお、こうなったら何でもこいよ!」
そうよ! あたしたちは共に生きる仲間なんだから! それになんにも知らずに世間の荒波に放り出されたあたしを、あなたとガナッシュが仲間に加えてくれたの……忘れちゃったの?
あたしは忘れてない。忘れっこないよ。



