天翔る奇跡たち



「そんなことは成竜になってからおっしゃい!」

 て、竜の女王様は仰るんで、聞きづらいけれど……あのさ、その猿の出来損ないの姿で歩き回るのはどうしてなのかな。亜竜人の方がいいならそちらになさったらどうでしょうか?

「人間は……人間は必ず竜族を裏切ります、彼らが去って後、傷を負うのは、ダイノダイア、あなたなのですよ」

「なぜそう決めつけられるのですか。それは彼らのことをご存じないからではないでしょうか」

 白銀の女王はかなしいため息をこぼした。

「人間は儚い。どんなに望んでも、たとえあなた自身の命を削って与えても、長くはもちません。彼らが死した後、あなたは独り」


 たまらずあたしは一歩出た。