「王子なんて大げさだけど、王様の養子にはなってるよ」
「それはつまり、グリフは王子なの?」
「うーん、父親同士が兄弟で、たまたま王様の伯父夫婦方には子どもが無くて」
もぐもぐ、と大好きな蕪のスープをほおばりながら彼の言うことには、
「領主のとこの三男坊の俺が騎士見習いとして養子に入ったわけだけど、途中で王様の本妻に男児が授かり」
と言って、また大好きなベーコンポテトを水で流し込む。味、わかってんの? ちょっと注意したくなる……しないけど、別に。
「つまり俺は用なしってことで。しばらく生まれた王子の家庭教師をやった後、十四で騎士の称号もらって、十五歳で出奔」
「ならずものみたいな事もしていた頃があったのさ。」
「それって、お払い箱ってこと?」
うーん、ひっかかるなあ、そういうの。



